今月のことばは、日本サッカー界において、日本代表の基礎を作った事から「日本サッカー
の父」と呼ばれている、デットマール・クラマー(サッカー日本代表コーチ)さんの言葉です。
「タイムアップの笛は
次の試合へのキックオフの笛である。」
豊里中のみなさん、この言葉をよく噛みしめてください。さあ、人生での次の試合が、君たちを
待っていますよ。
※クラマーさんの逸話の中には、「彼が、日本サッカーを心から愛し育てた。」ということを物語
る場面があります。それは、1975年、クラマーさんが、バイエルン・ミュンヘンを率いてUEFA
チャンピオンズカップで優勝した時に受けたインタビューでのことです。
人生最高の瞬間ではないかと問われたものの、「最高の瞬間は、日本がメキシコ五輪で銅メダ
ルを獲得したときです。私は、あれほど死力を尽くして戦った選手たちを見たことがない。」
と答えたのです。クラマーさんの人柄と日本選手の頑張りが今でも感じられますね。
さらに、彼は、「言葉の魔術師」とも呼ばれていて、数々の名言を残しています。
その一つに、「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」があります。
※等瑞宝章(1971) 、日本サッカー協会75周年記念功労賞(1996)、そして、 日本サッカー殿
堂入り第1号(2005)です。