先日、本校の美術室前の廊下に、ヨハネス・フェルメールの描いた「真珠の耳飾りの少女」
（＊『青いターバンの少女』・『ターバンを巻いた少女』とも言われます。）のポスターについて
紹介をしましたが、実はその絵に使われている青り絵の具は、西アジア原産のラピスラズリ
という宝石から作った非常に高価な絵の具だったのです。
このラピスラズリは、エジプトなどの古代から、宝石や顔料ウルトラマリンの原料として珍重
されていました。それだけ、この青には、人を引きつけるものがあったのですね。
ちなみに、この絵は現在、オランダのデン・ハーグのマウリッツハイス美術館が所蔵してい
ます。口元にかすかな笑みをたたえるかのようにも見えるところから「北のモナ・リザ」「オラン
ダのモナ・リザ」と称される事もある素晴らしい作品です。
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★「青」の原料は、ラピスラズリ宝石でした。